人間ドックの胃カメラで、胃の萎縮やびらんなどとともに、逆流性食道炎を指摘されたのが5年ほど前。当時は自覚症状がありませんでしたが、
コロナ禍に入り、かなり症状が悪化、いまは、良くなったり悪くなったりしています。
婦人科医によると、
女性ホルモンが減り、自律神経が乱れる更年期は、どうしても消化器系トラブルが出てきてしまうとのこと。逆流性食道炎と診断される方も増えるそうです。
以前は、胃や食道になんらかの症状が出るとすぐに医者に行き、大量の薬を処方されていましたが、
更年期&アラ還の現在は、原則、西洋薬には頼らず、ほかの方法をいろいろ試しています。
今回は、わたしと同じような考え方のもと、「逆流性食道炎を治したい! 症状を軽くしたい!」と感じている方に、参考までに、わたしが実践している方法をお福わけします。
わたしには合っていても、ほかの方にもピッタリ合うとは限りませんので、
今回に限らず、
なによりも、ご自身の感覚を優先して、自分に合っている!と感じる方法を取り入れてくださいね。
自分に合う治療法を探そう!
コロナ禍で自覚症状がハッキリ😢
胸焼け ゲップ 喉の違和感 こみ上げ 咳
胃のピロリ菌の2度目の除菌を終えたことも要因だとは思いますが、逆流性食道炎の症状としてハッキリ認識できるのが、胸焼け ゲップ 喉の違和感 こみ上げ 夜間の咳。
その時々によって、1つだけの症状だったり、組み合わさっていたり、、、。
いずれにせよ、日常生活の質を低下させている😢と感じるようになって、
現状をなんとかしたい!と強く思うようになりました。
副作用がなるべくない方法や身体への負担を考慮した方法をアレコレ試しています。
ツボをモミモミしたり、お灸&マッサージ
漢方医学の先生によると、
逆流性食道炎を治すならば、
根本的に改善を行うことが大事で、そのためには、「胃」や「脾」といった消化器の経絡にあるツボだけでなく、「肺」や「心包」の機能も高めるツボを刺激することが重要だとか。
難しい名称などはチョイと横に置いておいて、簡単に言うと、
ツボは、それぞれ「臓器」に関係していて、「臓器」の働きは相互に関係し合っているので、
消化器である食道の炎症でも、消化器の「胃」や「脾」といった経絡にあるツボだけでなく、
呼吸器である「肺」のツボや熱代謝に関係する「心包」のツボも刺激しよう、と言うことのようです。
関係し合う「臓器」のツボを治療するのが、症状の改善の近道だそうです。
「臓器」は関係しあって、「わたし」というひとつの身体をつくっているんですね。
食道だけの問題というよりは、身体全体の問題として捉えて、根本的に改善しようという漢方医学の考え方です
30代のころ、新聞記者の仕事と育児家事に追われ、ストレス過剰でダウンしたのですが、ちょうど倒れる直前くらいの時期に、顔の右側の目尻の斜め下あたりに、大きな肝斑ができ、よく見ると、その下に中ぐらいの肝斑、またその下に小さい肝斑が、まるで1本の線の上に整列しているかのように出現!
当初は、ほんのり赤い感じだったので、「アレ、料理中に油が飛んで火傷しちゃったかな、そのうち治るだろう」と高をくくっていたら、色素沈着を起こし、アラ還の今もそのまま💧
若いころは、肝斑に効くと謳われる塗り薬など試しましたが、効果なし😢
漢方医学の先生によると、これは、ストレスで肝臓に負担がかかって熱をもち、肝経(肝臓に関係する経絡)と関連する小腸経に症状が出た例だといいます。
肝斑ができた1本の線は、まさに、小腸経が通る経絡なんです。
肝斑そのものに薬を塗って押さえ込んだり、症状を取り除こうとするのでなく(つまり、対処療法ではなく)、大元の原因である肝臓に目を向けた方がよかったのですね。
ああ、後の祭り。。。
こんなふうに、症状がでたときに、症状が出ている部分(肝斑の場合は皮膚)だけに目を向けるのでなく、関連する臓器のツボを刺激することが大事だと教訓にしています。
簡単にできるものから、できるときにやってみよう~というくらいの感覚で(^^)/
手指の反射区
いつでもどこでも気軽にできるので、気づいたときにモミモミしています。
中指の付け根から第2関節にかけた場所にある「肺」「心包」の反射区をモミモミしたり、手のひらにある「胃」や「脾」の反射区をグイグイ押したりしています。
詳しくは、こちらもご参照くださいね。
火を使わず煙の出ないお灸で、ツボ「中脘」を刺激 気持ちいい~
かかりつけの鍼灸師さんにメールで(諸事情により休業中なので)、
「逆流性食道炎の症状が悪化して、胸焼け、逆流感、夜間咳、ゲップや喉のつまり感が強く困っている」と相談すると、
実際に診ていないので症状から想像しかできないが、と断りがあったもの、
「上半身がほてりやすく、下半身が冷えていませんか?
気の巡りが悪くなり、身体の中に水分がたまってしまったことで、内臓が冷え、症状を悪化させている可能性があるかも」
と、教えて頂いたツボを紹介します。
いくつか教えて頂きましたが、
わたしが、効果を最も感じ、気持ちいい~と、ほっこりするツボは、お腹にある「中脘」。
このツボは、いまや、症状がでたときの、お守りのようなツボ。
火を使わないお灸をすると、比較的すぐに逆流感がなくなる感覚があります!
お灸は、せんねん灸の「火を使わないお灸」を愛用しています。
使い捨てで、シールを剥がしてツボに貼るだけ。
お灸を貼って、そのまま洋服を着て、仕事や家事をしたり外出しても大丈夫。3時間以上あるいは就寝中は使用せず、ヒリヒリしたり、熱く感じたら、すぐに外しましょうね。
わたしは、「中脘」に効き目を感じますが、このほかも、以下のツボを教えてもらったので、お試し下さい。効き目は、人それぞれですので(^^)/
【お腹のツボ】
胃に関係するツボ:
下脘(げかん)ヘソから指3本分上、
中脘(ちゅうかん)みぞおちとおヘソのおよそ中間点(上記YouTube参照)、
上脘(じょうかん)中脘から3センチ上のくぼみ:
気があつまるところ:
気海(きかい)おヘソから指幅2本分下がったところ(下記YouTube参照)
【足のツボ】(足のツボは一気に刺激すると楽で気持ちいい。次項に、くわしく) 足三里(あしさんり):胃に関係する万能養生のツボ (下記YouTube参照) 上巨虚(じょうこきょ):大腸に関係あるツボ 下巨虚(げこきょ):小腸に関係あるツボ
【腕のツボ】(腕のツボは一気に刺激すると楽で気持ちいい。次項に、くわしく) 孔最(こうさい):肺経のツボ (下記YouTube参照) 激しい「せき」に効果があるツボとして知られ、かつ、肛門周りの血行を改善し、軽い「痔」にも有効だと最近、知りました。 「せき」と「痔」が同じツボで改善するなんて! 本当に、身体って興味深いですよね。 五臓六腑はつながっていて、関係し合っている証左。 わたしは、「ぜんそく」や「痔」も抱え、加えて、逆流性食道炎の「せき」もありますので、めちゃくちゃ注目のツボ!
内関(ないかん):心包経(しんぽうけい)のツボ。
ツボを一気に刺激しちゃおう! ツボストレッチや「ローラー鍼」
上記のツボをひとつひとつ刺激するのは現実問題、なかなか大変。そこで、腕や足のツボを、手軽に、まとめて刺激をしてしまおう!という方法。
腕や足にはいろんな経絡の重要なツボもたくさんありますし、ツボの位置はいろんな要因で変化するとも言われるので、一気にマッサージやストレッチをしてしまいます。
腕マッサージ:椅子に座り、足のもも上や机に片腕を手のひらを上にしておき、もう一方の腕で、上(肘)から下(手首)方向に、ゆっくりと強めに押し下げる感じでマッサージ。 机に置いた腕の角度を変えて、親指側(「手三里(てさんり)」「曲池(きょくち)」といった大腸経の重要なツボがある)も同じように押し下げマッサージ。 心包経の「内関」や肺経の「孔最」、大腸経、胃経のツボも一気に。 両腕を、1回30秒くらいずつ行っています。
脚マッサージ:足三里からスタートして、上巨虚(じょうこきょ・すねの骨筋上で足三里の指3本分下あたり)、下巨虚(げこきょ・すねの骨筋上で足三里の指6本分下あたり)を通る胃に関係する経絡上を、上から下に向かって強めに押しなでる。 わたしは、両手の親指を合わせてツボをグイ~っと押し下げています。
ツボの位置って分かりにくいけれど、これならばできそう。
全体的に下に押しなでるように刺激を与えています!
最近は、ローラー鍼(小児鍼)を使って、
コロコロまとめて刺激することも
ツボストレッチ:
詳しくは、こちらもご参照ください!
治すぞ!ではなく、ゆるまっていく~、温まっていく~のイメージで
鍼灸師さんからアドバイスをもらいましたよ。
治そうとして意気込むのではなく、
ゆるまっていく~、温まっていく~と言ったイメージをもってくださいね
漢方薬
逆流性食道炎の症状について、かかりつけの漢方薬局の中医師さんに相談したら、「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」を勧められ、以来、何ヶ月か続けて飲んでいました。
ずっと飲み続けることにも抵抗があるので、症状がないときには飲まないようにしています。
とはいえ、あんまりにもみぞおちあたりの違和感が強いときや逆流感の強いとき、夜間咳で寝られないときは、迷わず、「半夏瀉心湯」を飲んだり、喉の違和感だけが強いときは「半夏厚朴湯」を飲んでいます。
炎症を抑えて、上がってくる熱や気を下げてくれるという通り、お湯に溶かして飲むと、比較的短時間で、スーッと胸のつかえが取れ、逆流が止まる感じが、わたしはします。
とはいっても、「あまり飲む気がしない~」と感じるときもあり、そんなときは漢方薬は無理して飲まずに、ツボやストレッチなどほかの方法を選びます。
なるべく副作用のない安全な方法をいろいろ知っていると、選択肢が増えて安心
漢方薬の効き目は人それぞれですので、ご興味があれば、かかりつけの医師にご相談してみてくださいね。
ネットで購入することもできますが、その漢方薬が自分にあうかどうかをしっかり見極めましょう!
漢方薬については、こちらもご参照ください(^_^)/。
食生活&運動
食生活 アラ還の敵「飽和脂肪酸」を控える
甘いもの、揚げ物を食べると、夜、就寝中に咳き込んだり、みぞおちが痛んだり、なんか具合悪い~というイヤな状態になります。
症状が悪化しているときは、自己防衛本能なのか、いわゆる、アラ還の敵「飽和脂肪酸」を多く含んだ洋菓子や脂身などは、食べたくなくなってきました。
飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やして悪さをするから、なるべく食べなければ、一石二鳥だと思い、食生活も工夫しています。
**閉経後、異常値だった「悪玉コレステロール値」が、「運動」と「食の工夫」で5年ぶりに正常範囲に下がりました!
ヨガやストレッチ 血流や気の流れが改善し、自律神経が調う
深い呼吸で自律神経が整い、腸活ヨガや、横隔膜や呼吸筋を鍛えるヨガやストレッチが内臓を動かして、佳い効果を与えるそうです。実際、ひどい症状が改善する気がしています。
最近は、「食後」に、くつろぐのではなく、
「ややきつい運動」をしたり、
座らずに立っているだけでも、逆流性食道炎に佳き!と専門家から聞いて、実践しています(^^)/
まとめ
漢方医学の先生や鍼灸師さんから教わり、実践している逆流性食道炎の不快な症状をすこしでも楽にする方法をお福わけしました。
基本的な工夫で、ご存じの方も多いと思いますが、
バクバク急いで食べない、食べ過ぎない、ゴクゴク一気に飲まない、飲みすぎないといった食べ方(ゆっくり一口30回噛んで、腹八分目を心がける)、
食べてすぐに横にならない、左側を下にして寝る、身体を少し起こして寝る(睡眠中、逆流して咳き込みすることが軽減する)などを、できる範囲で努力中💦
季節の変わり目には、特に症状が悪くなる気がします。
やはり、寒暖差などによる気の滞りや血流の悪さも起因しているのかなと思っています。
いまのところ、以上、お福わけした方法で改善しているので、このまま様子見ですが、胃カメラの結果や症状次第では西洋医学の登場もあるかも。
わたしは、頼れるモノがあれば、心身に負担のない順に、ドンドン頼りたいと思っています。
(*ただし、最近、かかりつけ医のひとりから、「ピロリ菌を除菌した人が逆流性食道炎の治療薬を続けて飲むと胃がんになりやすいと発表された」と聞きましたので、やはり、西洋薬の利用は慎重にしたいです💦)
どの治療が効き目を感じるかは人それぞれですので、自分に合っているな、という方法を見つけたい。
「気持ちいい~」と実感できる方法は、きっと身体に佳い効果をもたらすと思っています。
自分の ” 気持ちいい~ ” をみつけよう!