アラ還女性の皆さん、空咳、むくみ、夜間尿、冷えや不眠など、腎臓が弱ると起きる症状がありませんか?
腎臓は、尿、血圧、血液、骨、免疫力にも関係する大切な働きを担い、機能が弱まると、肝臓や心臓にも影響を与えると言います。
腎臓は、「冬」に機能が低下し、「加齢」でも衰えるそうです💧
女性ホルモンが減少する「閉経後」は特に気をつけたい!
大切な腎臓ですが、
閉経後、検診をするたびに、「腎機能の軽度低下」を指摘され、ずっと気になっていました。
そこで、思い切って、専門の腎臓内科で詳しく調べてみたところ、
なんと、「若者並に良い機能」という診断結果に😲
あまりの違いに、ビックリ
この体験を踏まえて、今回の記事では、
① 一般的な「腎機能」検査で使われる「クレアチニン」は、筋肉量にかなり左右されるので、
検診で「機能低下」を指摘された場合は、腎臓専門内科で検査してもらうと、より正しい「腎機能」が分かること、
さらに、
② 腎臓は、「老化」と深い関係があること、
③ 閉経後、女性ホルモンが減少することによる悪影響もあること、
を、お伝えし、
④ 専門家に聞いた、わたしが実践中の、老化に負けず、腎臓を元気にする方法も、お福わけします。
少しの心がけで、腎臓が元気になることを実感しています
誰がかかってもおかしくない⁈ 腎臓の病気
腎臓の働き
腎臓は、血液をろ過して、尿を作り、老廃物を排泄する大切な役割をもつ臓器で、 ミネラルなどのバランスを調整したり、血液を作り出すホルモンを分泌したりと多くの働きをしています。 (厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」より抜粋)
慢性腎臓病(CKD) 成人の8人に1人ともいわれる国民病
腎臓の働きが通常より60%以下に低下したり、尿たんぱくが3ヶ月以上続くと、 慢性腎臓病(CKD)と診断されます。 CKDが進行すると、末期腎不全となって人工透析や腎移植が必要になってくるばかりか、 動脈硬化の危険因子としても重要で、脳卒中や心筋梗塞を発症させることもあります。 (厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」より抜粋)
「ミルクボーイの1分で覚えてCKD」(大阪市健康局)というYouTubeも、分かりやすく「慢性腎臓病(CKD)」について伝えてくれます↓
慢性腎臓病は、成人の8人に1人ともいわれる国民病💧
生活習慣病とのかかわりも深く、誰がなってもおかしくないのだそうです
腎臓よ、大丈夫か?
一般的な「検診」で、腎臓機能は「軽度の低下」
そんな大事な腎臓なのに、
53歳のとき、人間ドックで初めて、腎機能検査の1つである「eGFR」の「軽度低下」を指摘されました。
腎臓が「老廃物を尿へ排泄する能力がどのくらいあるか」を示し、値が低いほど腎臓の働きが悪い。
健康な人に比べて腎臓の働きが、60%未満に低下している状態になると「慢性腎臓病」の可能性大。
「eGFR」が、「90以上」が「正常」。「60~89」は「正常または軽度低下」。
「60未満」は、CKDが疑われます。
53歳で初めて「軽度低下」を指摘されたときのわたしの「eGFR」は、「76」。
「ごく軽度低下していますが、尿蛋白も(ー)であり、心配はありません」とはいうものの、
「ただし、塩分制限や水分摂取を心がけてください」とのこと。
予防や対策は、塩分制限や水分摂取!
とはいえ、53歳の時点では、特に気にしていませんでした
ところが、
3年後の56歳では、「eGFR」は、10ポイントも低下して、「65.3」。
53歳時と同じく、「蛋白尿が無いのでCKDではありません」とは言われたものの、
しかし、
「CKDは自覚症状がないので、年に1回程度、検尿と採血を受けること」
「生活習慣の改善に努め、食事の偏りをなくし、運動不足に注意」との指摘。
このままドンドン悪くなったらいやだなぁ😢
「食」と「運動」で、これ以上悪くならないように頑張らなくちゃ💦
予防や対策など心がけながらも、
検診のたびに、「腎臓の機能が軽度に低下」していると言われ、
本当に大丈夫か???
心配が、いつもどこかにある状態でした💧
「eGFR」が「65.3」って、ギリギリでは⁈
怖い~😭
閉経後、数値が急に明らかに悪くなりました。
女性ホルモン減少の影響⁈
腎臓専門医で、しっかり検査
「クレアチニン値」は「筋肉量」に左右される
何か心に引っかかっていることがあると、ハッキリさせたい性分なので、腎臓の専門内科に行ってきました。
初日は、血液検査と検尿をして、検査結果は、3日後。
結果は、
「クレアチニン」の値をもとに算出された「eGFR」は、「64.4」。
ありゃ、また低くなった💧 「60未満」は、CKDが疑われるのですよね? どうしよ??
すると、専門医いわく、
あなたの年齢だったら、「64」くらいは、まあ、ふつうかな。
ただ、「クレアチニン」は、体の筋肉で作られるため、
実は、同じ腎機能でも、筋肉の多い人は高い値になることがあります。
ですから、筋肉量に左右されない「シスタチンC」でも検査しましたよ
筋肉量に左右されない「シスタチンC」で検査 一転「非常に良い機能」
「シスタチンC」を元にした「eGFR-cys」は、「96.5」という判定でした。
シスタチンCは、血液中のタンパクのひとつ。 腎機能が悪くなると、シスタチンCが尿中に排出されず、血液中に残ってしまう。 「クレアチニン」を元にした「eGFR」と同じく、 90以上が正常。60~89は正常または軽度低下、「60未満」は、CKDが疑われる。 **一般的な人間ドックや検診では、シスタチンCを検査することは、ほとんどないそうです。
専門医は、
「96.5は、とても高い。腎機能は、非常に良いですよ。若者並みかも。
ほかの尿検査や血液検査の結果も悪くないから、全く心配ないですよ」とのこと。
何年も心配していたけれど、佳かった!
おまけ アラ還の筋肉量は?
余談ですが、
「クレアチニン」は、体の筋肉で作られるため、実は、同じ腎機能でも、「筋肉の多い人は高い値になる」というけれど、
アラ還のわたし、
筋肉量が多く、それが影響して、検診の結果が「軽度低下」だったってこと⁈
これまた気になり、自分の「筋肉量」や「筋肉率」を調べてみたところ、
筋肉量は、およそ、17㌕
筋肉率は、およそ、37%
でした。
50代の女性の筋肉率は30%、60代では26%が平均とか。
ちなみに、
20代39%、30代37%、40代33% と、
筋肉率は、何もしなければ、歳を重ねるごと下がるのが定め💧
あら、わたしは、30代の平均筋肉率だわ♡
毎朝、測定する「体組成計」でも、体内年齢が「33歳~35歳」あたりを行ったり来たり。
30代⁈ 若すぎない⁈ と、少し疑っていたけれど、ホントなんですね(^_^)/~
女性全体では、筋肉率が30%を超えると「高い」らしい。
しっかり筋肉がついていることも分かり、安心しました
そして、今回、分かったことは、
筋肉量に影響を受ける「腎機能検査」。
検診で「軽度低下」を指摘されたら、
一度、腎臓の専門内科での検査をオススメします
女性ホルモンが減少する「閉経後」は、要注意!
当サイト「お福わけサロン」では、
更年期さん&アラ還さんは、「女性ホルモン」が減少する影響で心身への様々な影響を受け、それが不調につながることが多いことをお伝えしてきましたが、腎臓関係も例に漏れません。
女性ホルモンは、尿酸値もコントロールしていますが、閉経後は、ホルモン減少のため血液中の尿酸が増えやすくなることが知られていて、
尿酸値が高くなると、痛風になり、腎臓や尿管などに結石ができやすくなります。
予防するためには、
バランスのとれた食事、水分と野菜を多くとる、軽い有酸素性運動を行うなどが有効。
(厚生労働省「e-ヘルスネット」より抜粋)。
また、
閉経後の女性では、骨粗しょう症が多いですよね。
これも、女性ホルモンが減ることが原因のひとつ。
骨粗しょう症の閉経後の女性は、同時に、腎臓の働きが悪くなっていることがあるともいいます。
ちなみに、
わたしのように、
「eGFR」が、「90以上」(正常)、「60~89」(正常または軽度低下)の場合の、日常的な「心がけ」として、
①塩分の摂りすぎに注意 ②バランスよく、適量を食べる ③たんぱく質の過剰摂取に気をつける ④適度な運動を習慣化する
などが推奨されています。
高血圧症・糖尿病・脂質異常症など、
ほかの生活習慣病に対する「心がけ」と同じ(^^)
野菜の多いバランスのとれた食事と水分、骨を強くする運動が、
アラ還女性には、やはり欠かせない!
「運動」と「食事の工夫」で、異常値だった「悪玉コレステロール値」を基準値に戻し、
ダイエットも成功した記事は、こちら↓
腎臓は、「老化」に関係する⁈
若く見える人は、腎臓の機能が高い
「若く見える人は、腎臓の機能が高い」「腎機能が落ちると、老化が加速する」ことを、ご存じでしたか?
若々しさをキープしたり、アンチエイジングのためには、
「リン」の摂りすぎをやめ、腎臓が弱るのを防ぐ必要があるのだそうです
(黒尾誠著『腎臓が寿命を決める』幻冬舎新書より)。
『腎臓が寿命を決める』の著者・黒尾誠氏は、 余分なリンを腎臓から排出させる「老化抑制遺伝子」を発見、リンと腎臓の関係性から人間の老化のメカニズムを研究している、不老医学の第一人者です。
老化は、リンが原因⁈
リン
人体に必要なミネラルの一種。骨や歯を形成する。体内のさまざまな細胞に存在する。
カルシウムに次いで多く、成人の体重の約1%を占める。
その85%は、骨や歯にリン酸カルシウム・リン酸マグネシウムとして存在し、体内でのいろいろな働きに関わっている。
厚生労働省「e-ヘルスネット」より抜粋
このように、
リンは欠かすことのできない物質です。
が、
「必要以上に摂りすぎると、リンを排出する腎臓に負担がかかって、腎機能がより早く衰え、
腎機能が落ちると、
血液中にリンが溜まり、血管トラブルや慢性炎症を引き起こして「老化を加速させる大きな原因」となるのだそうです(『腎臓が寿命を決める』より抜粋)。
リンは多くの食品に含まれる
そして、困ったことに、
リンは、「肉、魚介類、穀物、野菜、乳製品、、、、」など、
「わたしたちが毎日のように摂っているたいていの食品に含まれ」ていて、
日本でフツウの食生活をしているだけで、
「食品から入ってくるリン」と「添加物から入るリン」を合わせて、「必要量の3倍」のリンを摂っているらしい💦
(『腎臓が寿命を決める』より抜粋)
無味無臭だから、知らず知らずのうちに摂りすぎているかも
リンは、食品中に多く含まれ、通常は不足することがありません。 むしろ、 多く摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害するため注意が必要。 食品添加物に多く使用されて、インスタント食品や加工食品の利用が多いと、知らず知らずのうちに摂り過ぎてしまう。 肉類もカルシウムに対してリンの割合が非常に高いため、肉類に偏った食事はバランスを欠く。 厚生労働省「e-ヘルスネット」より抜粋
「無機リン」を含む「食品添加物」を減らし、腎臓を元気に若々しく
リンは、2種類あります。
① 肉、魚介類、穀物、野菜、乳製品などに広く含まれる「有機リン」 タンパク質含有量に比例して含まれることが多い。ただし、体内への吸収率は20~60%と食品によりかなり違い、同じ「有機リン」でも、 肉や乳製品など動物由来は体内に吸収されやすく、野菜など植物由来のリンは吸収されにくい傾向がある
② 食品添加物として使用される「無機リン」 ソーセージ、ハム、ベーコンなど加工肉、干物や練り物、スナック菓子、インスタント麺、ファストフードなど加工品に含まれる。体内への吸収率は90%以上
(以上、『腎臓が寿命を決める』より抜粋)
詳しくは、黒尾誠著『腎臓が寿命を決める』(幻冬舎新書)を、是非、読んで頂ければ、と思いますが、
黒尾氏は、著書のなかで、こんな風にアドバイスしています。ほんの一部を抜粋します。
肉、魚介類、穀物、野菜、乳製品などに広く含まれる「有機リン」に関しては、
①植物由来のリンは「体内に吸収されにくく」、特に、大豆の有機リンは、「体内に吸収されないリン」だから問題はない、
②肉類、特に赤身肉は、リンの含有量、吸収率ともに高いので要注意だが、
「食べてはダメ」ではなく、
摂取量があまりに多い人は少し気をつけよう!というくらいでOK。
腎機能に問題がない場合は、「有機リン」に関しては神経質にならなくても大丈夫。
大事なのは、
食品添加物に含まれる「無機リン」の摂取を減らすこと!
つまり、
加工食品は、できるだけ食べないこと!
これが、腎臓を守り、老化スピードを遅くするために大切とのことです。
できる範囲で! 頭の隅にでも置いておこう
老化に負けない! 腎臓をいたわる心がけ
これまで、お伝えしたとおり、「正しい食生活」と「運動」が、腎臓を守り、アンチエイジングに結びついていきます。
大切なので、自戒を込めて、繰り返しますが、
具体的には、
①塩分の摂りすぎに注意 ②バランスよく、適量を食べる ③たんぱく質の過剰摂取に気をつける ④適度な運動を習慣化する
さらに、
加工食品は、できるだけ食べないこと。
腎臓を守り、老化スピードを遅くするのだ!
漢方医学でも、腎臓は「老化」に関係する臓器
老化に負けないツボ 背中の「腎兪(じんゆ)」 足の「太渓(たいけい)」
漢方医学でも、腎臓に関係する「ツボ」は、「元気で若々しくいたいときのツボ」として知られています。
「更年期の不調に「コレ、効く!」と実感 おすすめツボ8選 貼るお灸、セルフケアの方法も 」で、詳しくお福わけしていますが、
腎臓に関係する「ツボ」を押したり、お灸やローラー鍼で刺激を与えると、
腎経の「気(エネルギー)」を活性化し、腎経全体の働きをよくして、
老眼など、老化による機能低下を回復、自律神経を調えて、「血」の巡りをよくし、
慢性腎臓疾患、婦人科疾患、免疫力低下などに効くといわれます。
喉のつまり感やイガイガ、しわがれ声、疲れやすいなど、更年期全般の症状にも、腎経のツボはオススメ。
わたしが毎日のように、刺激(押したり、お灸やローラー鍼をする)する腎経のツボは、2つ。
腎臓の力を補う、背中の「腎兪)」と、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみにある老化に負けないツボ「太渓(たいけい)」です。
指で押すだけでも佳いのですが、お灸やローラー鍼を使い始めたら、単純に気持ちよくて、
わが家では、
ペタリとシールで貼るだけのお灸を、
①「火を使うタイプ」と、②「火を使わず3時間ほど貼りっぱなしにしておけるタイプ」、
この2種類を必ず常備しています。
わが家のお守り♡
火を使い煙りが出るお灸は、心身が非常に緩む感じを味わえます。家族でお灸を ” 貼りっこ ” します。
背中の「腎兪)」には、「火を使わないお灸」をペタリと貼っても(^^)
心身の不調が出たら、
まずは、お灸やローラー鍼を使って、血行を良くし、自分を癒やします~
ツボの場所やツボ刺激の方法は、こちら↓に、詳しく(^^)
かかりつけの鍼灸師さんから教えてもらい、わたしが常備している「お灸」や「ローラー鍼」は、
こちら↓
腎臓に「手のひら」をあてると、ストレスも癒やす
腎臓(副腎)からは、
アドレナリンやコルチゾール(別名ストレスホルモン)などストレスに対応するさまざまなホルモンが出ていて、免疫機能の調整や神経系のサポートなどの働きをしています。
また、ほっこりする副交感神経のひとつ「背側迷走神経」も腎臓を通っているといわれます。
こうした、腎臓のストレス関連の働きを踏まえた上で、
腎臓がある背中部分を、手のひらでそっと触れて、ストレスを癒やす方法があります。
実際、腎臓あたりを手のひらで触れると、温かく、癒されますよ。
「腎臓」は、アンチエイジングばかりか、心身の要でもあると実感します
詳しくは、こちら↓
まとめ
閉経以降、検診で毎回、ひっかかり、徐々に数値も悪くなるので、ずっと気になっていた「腎臓」。
漢方学の講座で勉強したり、鍼灸や漢方薬を利用する中で、どうやら、「腎臓は老化と関係が深い」ことを知りましたが、
さらに、腎臓専門医の著書を読み、やはり、「腎臓は老化と関係していたか!」と確信、
「腎臓を健康に保ちたい!」という気持ちになりました。
なんでもそうですが、現時点で医学的・科学的に判明している事実を参考にしながら、
” 自分の身体の声 ” を大切に聴き、
心身の負担や悪影響がない範囲で、できることを心がける。
これが、ハッピー&健康法の第一歩だと考えています。
まずは、
検診で引っかかり、わたしのように気落ちしているくらいならば、専門医でしっかりとした検査をオススメします。
自分の身体を知った上で、
いま、何ができるかを、ほんの少し頭の隅に置いておくと、
スーパーで商品を手にした際に、食品添加物をチェックする習慣がつき、2回に1回は買うのを止めたり、
大切な腎臓をツボ押しやお灸、優しい手当でケアしてホッコリしたり、
野菜をたっぷり食べ、
座り時間を短くして、伸びをして身体を動かしたり、、、
こんな感じで、無理せずに、健康的に過ごせるのではないかと思っています。
とくに、
アラ還のわたしは、より腎臓を大切に、
そして、
腎臓は「冬」に機能が低下するので、寒い時期にしっかりケアすると、来たる「春」の花粉症予防にもなるといいますから、優しく腎臓を労りたい!
自由な心で、愉快に生きていこう!
当サイト「お福わけサロン」では、専門家に聞き、わたしが実践する、更年期・アラ還期の心身の変化に関するさまざまな情報をお福わけします。