「みんな」を味方にする方法⁈ /「みんな」という幻想は、良くもあり悪くもある

愉快に生きる

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 当シリーズでは、
わたしらしく愉快に生きたい!と願う元新聞記者アラ還母が、人生子育て、仕事、日常生活のなかで、困ったり迷ったりしたときに助けられた「愉しく生きる知恵」や「癒やされた考え方」や方法を、エッセイとともにお福わけします。  

第9回エッセイ 「みんな」という幻想は、良くもあり悪くもある

「みんな」って、なんだろうね?

30代のころ、乳幼児を抱えて新聞記者としてフルタイムで働き、ほとんどの家事も一手に引き受けていたわたしは、心身限界に達して、息ができないような発作が起きるようになりました。
ついに、あるとき、取材した記事を書きたいのに、書きたいことがいっぱいあるのに、書こうとすると身体も頭も全く動かずに、一行も書けなくなりました。
病院でいろんな検査をして心療内科にもかかりました。病院の待合室で、座って待っているのも辛く、立って歩くこともできなくなり、院内を車椅子で移動したこともあります。(結局、診断は自律神経失調症。原因はストレスと過労)

結局、そのまま、退職することになってしまったのですが、息苦しい状態はその後も消えず、幼子を遺して死ぬのではないかという恐怖と不安におびえて暮らす日々が続きました。

そんなわたしに、遠くに暮らす両親は、
「みんなができることが、なぜできないんだ」と言いました。出社して働く、そんな、「みんな」が当たり前にできることが、なぜできないのか、と。

その言葉に、わたしは、
「本当に、どうしてわたしはみんなができることができないのか。わたしはなんてダメなんだろう」とさらに自分を責めました。

が、ずっとずっと後になり、本当に数十年も経って、初めて、わたしはわたしに問いかけました。

いや待てよ、

「みんな」って誰?

そうか、幻想か!

アラ還母
アラ還母

両親が言う「みんな」って誰のこと???

100歩譲って、「みんな」という集団があるとして、その集団の誰が、わたしと全く同じ条件、同じ環境で生きているんだ? 

どうやったら、「わたし」と、その「みんな」という集団を比較できる?

「みんな」という集団は、同じことを同じようにしているのか? 
そもそも、誰かと同じでないといけないのか?
誰かができることを、わたしもできないといけないのか?
わたしのできることを、誰もができないといけないのか?

そんなことできるわけないじゃん! 

両親の発した「みんな」なんて両親の幻想でしかないのに、当時は、その幻想をわたしも信じて、
「わたし」がダメ人間だから、新聞記者の仕事と育児と家事を上手いこと回せずに心身を壊してしまった、「みんなにできることができないなんて」と、自分を責めて、自分にダメ出しして、辛い自分をさらに追い込み、傷つけていたわたし。

本当に一点の曇りもなく、そう思っていましたが、いや、そう思い込まされていましたが、
30年たった今は、

「仕事も育児も家事も1人で抱えて孤軍奮闘していたら、心身を壊すのは当然のこと。ただの頑張りすぎ。
わたしは、必死で頑張っていた。踏ん張って生きていた。偉い!」

と、心から思っています。


そんなふうに見え方が変わって、あのときの両親に、

「みんなって誰? 会社の誰のこと? お父さんやお母さんのこと? 悪いけれど、お父さんにもお母さんにも、わたしと同じことはできないよ」

と、言ってやりたい気持ちにもなったけれど、今は昔。

しかも、
客観的かつ冷静に、優しさマックスで両親の心のなかをのぞけば、「わたしへの愛情」→「わたしへの心配」のあまりに発せられた言葉だったと分かるから、責める気はありません。

ただ、言葉のチョイスは明らかに間違っていて😢、
間違った言葉を使ったのは、「”みんな” は、なんでもできている」という「幻想」に支配されているから💦

(‘_’)

母は昔から、「みんな」という言葉を使っていました。母以外に、多くが使いがちな言葉です。

母は、

みんなができることは、あなたにもできるよ

と、わたしに言うことが多かったように思い出します。

それは、子どものわたしにとって

「わたしにもできる!」という前向きな魔法の言葉で、大丈夫だと背中を押される気持ちになったものです。

「みんなができることは、あなたにもできる」
それは、プラスの暗示として、母も言っていたし、わたしもプラスの意味として受け止めていました。

その時々の「受け止め方」や「解釈」で、こんなにも変わっちゃう「みんな」

アラ還母
アラ還母

「みんな」って、なんだろうね


「みんな」がわたしを苦しめたり、助けたり。。。
その時々の「受け止め方」や「解釈」で、こんなにも変わっちゃうんだから、
「みんな」は、やはり「幻想」だね。

アラ還母
アラ還母

”みんな” なんて、「幻想」なんだから、
いっそ、逆転の発想で、わたしを助けてくれる「解釈」をしよう!

わたしを助けてくれる 「解釈」をしちゃおう(^^)

苦しみや悩み事があるときに、「んな」が力をくれることがあります。

この、いまのわたしの悩みや苦しみ人類史上”初”ではない、70億人以上居る人類のなかで”初”の気持ちではない
これまでも相当数の人が、いまのわたしと同じ思いを味わったはずで、
いまこの瞬間、地球上のどこかで同じ思いに打ちひしがれている人も必ずいるー。

アラ還母
アラ還母

目を閉じてそう感じると、
「ひとりじゃない」「わたしだけじゃない」というつながりを感じて、心が少し楽になります

そして、いつかの時代の誰かや、どこかで暮らす誰かが、わたしと同じように、
あがいて迷いながらも生きていること、生き抜いたこと、

ひとりではない「みんなの力」を感じられたら

きっとわたしも大丈夫ただ生きてみよう、それでいいじゃんいま、生きている、それで上出来だよ

と思えます。

すべてのことは、出来事を解釈する「わたしのあたま」がしている仕業

アラ還母
アラ還母

だったら、わたしは、
「みんな」という言葉を解釈するとき、「わたしを助ける集団」として解釈すればいいや

と、思ったりしています。

そもそも「解釈」は、千差万別

「みんな」という言葉に関して、ここまで書いてきましたが、
わたしたちが陥りやすいことのひとつに、同じ出来事があったら、一律に「みんな」が同じ感情になるという勘違いがあることを見落とすことがあると、心理学の専門家から教えてもらいました。
あれれ。分かりづらい、、、。

つまり、

同じモノをみても、ヒトそれぞれ、「受け止め方」や「解釈」が全く異なることを、つい忘れて過ごしていると思いませんか?

わたしがイケメンだと感じるアノ人のことを、イケていない顔だと嫌う人がいると知ったとき、
美醜の判断は、人それぞれだと学びました
あはは(^^)/~~~


他者の「感じ方」や「解釈」って、自分と同じだと思ったら大まちがい


わたしの80代の母は、ブティックで、店員さんから、「お客様の白髪と、真っ赤な洋服がマッチしてとてもお似合いですね」と言われ、あらぁ、褒められたわと喜んでいましたが、
あるときラジオを聞いていたら、リスナーさんが、わたしの母と同じようなことを店員さんに言われ、白髪のことを言うなんて失礼だ💢と憤慨し、怒りの投稿をしていました。

それぞれの「解釈」に加えて、送り手と受け手の間の「化学反応」もあって、こんなにも結果が異なる。

これが世の常。
だから、どんなに気を遣ったとしても自分を殺して相手に合わせたつもりでも人と人はそもそも「解釈」が違っているところから出発して、さらに化学反応を起こしてしまうから
結果は予想不可能、どうなるか謎。

アラ還母
アラ還母

「空気を読む」なんてことはハナから無理。疲れるばかりで、意味ないなあ

ただ、「自分らしく」居た方が楽ですね(^^)



そして、

アラ還母
アラ還母

「解釈」は自由だから、どうせなら、自分が愉快になる「解釈」をして、わたしはわたしに優しく過ごしていきたいな


あとがき

自分と自分以外の人は、同じモノをみていても、同じ体験をしても、完全一致した「解釈」をしていることは奇跡に近い。
人は、どんなにフラットに客観的に判断しようとしても、自分の経験や知識などをもとにして「解釈」して、判断してしまう。詳しくは、こちら。

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遺伝子レベルでそれぞれに組み込まれている「好み」なんて、本当に人それぞれですよね^^;

「遺伝子」も「解釈」も、人と人は、そもそも異なっているところから出発して、さらに化学反応を起こしてしまうから、 人間関係って、難しく考えると、本当に難しい💦

だからこそ、
いろいろ考えずに、ただ、「自分らしく」居る、これが一番、楽なによりハッピー(^^)
自分らしくいるといいことがある話は、こちら。

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そして、「解釈」は自由わたしの頭次第で、同じ出来事が良くも悪くもなる!愉しくも哀しくもなる!

だったら、わたしを助けてくれる「解釈」をしたり、どうせなら、自分が愉快になる「解釈」をして、わたしはわたしに優しく過ごしていきたい。

アラ還母
アラ還母

わたしを苦しめる「みんな」という幻想が、わたしを助ける「みんな」にもなるお話でした🙂

コロナ禍、わたしがリラックスするためにしていることは、こちら。

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